GETBACK 1969 

1969 年1月小生は高校受験前のまだ中学3年生。当時こんなことが遠くロンドンで起こっていたなんてまったく知らなかったと思う。

1969といえば村上龍。村上龍は1952年の2月生まれだそうで小生より1つ年上。小説「69」は1969年彼の16、7歳の高校時代の実体験がベースらしいが、時代背景にも当時の交遊関係にもネタが尽きずに楽しく執筆したのだろうと思う。2004年には妻夫木聡主演、メガホン李相日(フラガールの監督)脚本宮藤官九郎で映画化もされている。クドカンは「あまちゃん」におけるサブカル的台詞が話題になったが、この映画でもまさに水を得た魚で脚本を書いたと思う。

同じ時代を小生的には中学3年から高校受験を経て高校生として過したがこれほど破天荒な体験はしていない。でも、音楽を核としていろいろなカルチャーに出会う年としては加山雄三でもベンチャーズでもなく、ましてはビートルズが来日した1966年より圧倒的にエポックメーキングでエキサイティングな時間であったことは確かだ。

で、どんな年だったか? WIKIより(あくまで私的ピックアップ)

1月 東大安田講堂攻防陥落

2月 専売公社よりチャコールフィルターセブンスター発売

   夕刊フジ創刊

3月 NHKFM 本放送開始

5月 東名高速全線開通

6月 「むつ」日本初の原子力船浸水式

7月 アポロ11号が人類初の月面有人着陸

8月 8月15日から17日 ウッドストックフェスティバル

   15回甲子園 三沢高校と松山商 延長18回の死闘再試合

9月 新東京国際空港建設開始(開港は1978年5月)

10月 ドリフ「8時だヨ全員集合」放送開始

   「サザエさん」放送開始

11月 日産自動車が「フェアレディZ」を発売

12月 営団地下鉄千代田線開通

で、この年の歌謡曲が凄い

夜明けのスキャット(由紀さおり)ブルーライトヨコハマ(いしだあゆみ)長崎は今日も雨だった(クールファイブ)港町ブルース(森進一)恋の奴隷(奥村チヨ)グッドナイトベイビー(ザキングトーンズ)いいじゃないの幸せならば(佐良直美 第11回レコード大賞大賞受賞曲)などなど。

その1969から52年だって。

もうすぐ古希というオジンがこの年末年始に深夜というか早朝は、ほぼIPAD片手にGetback Sessionを見ていた。へたなミステリー映画よりハラハラするシーン万歳で翌朝はもうへろへろ。いろいろな本をベッドの周りに置いて誰がだれかを確認しながら見ていたので余計疲れた。Part3にむかって徐々に期待感たっぷりで、やはりRooftopの演奏は何回見ても素晴らしい。

内容はものすごい勢いでYOUTUBERたちが熱っぽく語っているので(ものすごい量)で、会話や当時のメンバーの心理状況を知った気になれる。あらためて感じたのは、4人が一体となって演奏を始めると、なんというか音がうねりまくって前に出てくる。まさにバンドである。ポールが一発録りに拘ったわけが分かる。

ポールがコードぐらい覚えてこいよ(来いよとは言ってないが)と言うシーンがある。昔、おじさんバンドの時よく言われたことを思い出して懐かしくなった。

追記)ROOFTOPのパーフォーマンスを見ていて??がいくつかある。3人のアンプ以外にジョージのすぐ後ろにあるアンプと後ろにあるエレピっぽい(HORNER Pianet)のは何の曲のために置いてあったのか、LET IT BE あるいはFOR YOU BLUE? また、ミキシングと録音はアップルコアの地下で操作していたらしいが、これだけの配線をどうやって地下まで引き回したんだろう。最後に、けっこう風が強そうだが、ストッキングを巻いただけでマイクの風防ってできるものなのか?等々、録音技術的にも興味がつきない。