曲名にまつわる話とボツ曲

2MIXが出来てマスタリングも完了して、最後に曲名を考えるわけだが、これが実にしんどい。曲のスケッチができた時に閃きで浮かんだ曲名でいくこともあるが、多くは実にいい加減な仮のタイトルで進んでいく。さて、ちゃんとしたタイトルを、というときに実に悩み頭を抱える。新アルバムVol.3のなかにも変なのがある。たとえば、Ca-Sioとか。この曲は7年くらい前に、Gショックで有名なカシオが作ったiPhone向けの作曲ソフトで作った曲をバラして、いちから組み立てて完成させたものである。これなんか仮のタイトルで進んだいい例だ。

AIがタイトルを考えてくれるサイトもある。なんでもかんでもAIのご時世だがこれが実に便利。しかも無料。AIがリコメンドしてくれたタイトルが気に入り、そこからアルバム全体の制作をスタートさせたのが前作 “Unforgiving Reality”だ。まさに20年代に入り世界中を襲うニュースを目の当たりにしていたときに発見したタイトルだった。

ロシアのウクライナ侵攻が続き戦争がますます激化していくニュースを目にしながら、タイトル曲をなんども何度も作り直した。作ればつくるほど曲が軽くなった。次のトラックも結局ボツにしたが、現実を受け入れられない暗さと明るさ(希望みたいな)ものは表現できていると思う。 We Just want simple lifeと歌っている。

Unforgiving Reality Take #9

ぜひ、アルバムも聴いてみてください